マルタ証券取引所と仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は協力して、フィンテックと仮想通貨のスタートアップ企業を支援するプログラムを発表しました。

このプログラムは「MSX Fintech Accelerator」と名付けられており、フィンテックや仮想通貨のスタートアップ企業に対して様々なサービスを受けられるようだ。社内会計や給与計算といった経理サービス、オフィスや会議室などの通信サービスなどを提供するとのことだ。この支援プログラムはBinanceによるサポートがあり、最大で12のスタートアップを支援する予定で、スタートアップ企業や起業家の競争力向上を目的としている。

マルタへの事業展開進める

マルタ証券取引所のジョセフ・ポルテリ会長は、今回のプログラムについて、

「国内外のスタートアップがプロダクトを市場に早く投入が可能になる」

と語り、Binanceの広報担当者も

「私たちは、仮想通貨やブロックチェーン業界を支援し、進歩的なアプローチを証明するためにマルタへの事業展開を着々と進めている。

マルタは、この業界が安心して活動しやすいように法整備も整えられており、多くの企業を誘致しては拠点を移す企業もいる。

今回の取り組みによって、マルタ証券取引所はスタートアップや起業家のためのインフラを提供し、競争が激しいこの業界でスタートアップが活躍できるよう支援する。」

と述べている。

仮想通貨の法整備が整っているマルタ

今回のプログラムに協力するBinanceは、マルタにて仮想通貨からフィアット(法定通貨)へ交換できるサービスを提供すると発表している。さらに同取引所があるマルタは仮想通貨に関する法の規制が整っており、仮想通貨フレンドリーな国として知られているため、「MSX Fintech Accelerator」を通じて多くのスタートアップ企業がより成長していくことだろう。

今回のプログラムについてマルタ証券取引所の会長を務めるジョセフ・ポルテリ氏は「国内外のスタートアップが、自社のプロダクトを市場に投入することが可能になるだろう。」と語っている。世界最大と言われる取引所バイナンスの後押しによって設立された今回のプログラム。今後の動きに目が離せない。

余談…Binanceは仮想通貨取り引き事業だけではない!?

Binanceは世界最大の取引所として有名ですが、現在は仮想通貨取り引き事業だけではなく、eスポーツプラットフォームである「chiliz(チリーズ)」に投資を行い、eスポーツ業界へトークン経済の提供を行い、東アフリカ諸島の刑事開発支援を行い雇用創出や投資の促進をするなど、多岐にわたる事業を行っている。