9月29日世界最大の取引所Binanceの代表者であるCZ氏は自身のツイッターにて「Binance DEX」(バイナンスの分散型取引所)の開設について、以下のように明かしました。

Just had a productive meeting for #Binance #DEX (decentralized exchange), where $BNB will be native gas, and the exchange don’t control user funds. Aiming for a public beta end of the year/early next year. Yes, we work on Saturdays, non stop!

ただいまBinance DEXのチームとミーティングをしてきた。 このDEXはBNBトークンをガスとして利用し、ユーザの資金を(取引所側が)預かることはない。 公開ベータ版は大体年末年始と見込む。

「Binance DEX」バイナンスの分散型取引所とは

バイナンスコイン(BNB)をGAS(ネットワーク使用料)として使用し取引が可能な、ユーザーが自身の資産を管理できる分散型取引所になるそうです。BNBをネットワーク使用料として使用をするということですので、やはり独自ブロックチェーンということになります。

分散型取引所のメリット

分散型取引所運営は、顧客にとっても取引所にとってもいくつかのメリットを得ることができ、非常に注目されています。

・基本登録が簡単

基本的に本人確認のための書類審査や登録が必要無し。中央管理者を置かないため、登録という作業が不必要になります。

・資金は自分で管理

中央集権型の取引所は、顧客の資金を預かり集中管理をしますが分散型は逆で、自分の資金をウォレットで保管し、自己管理をします。

・時間に決まりが

中央集権型と大きく違うのは、トレードの時間が制約されなくなることです。分散型DEXのトレードは、P2Pの完全なる自立型で運営されるため、24時間365日取引の時間を選ばずトレードが可能です。

・不正アクセスやハッキングに強い

分散型DEXは、個人ウォレットから直接取引をするため、ハッキングや不正のリスクを軽減することができます。

・取引所のシステムに依存する必要がない

中央集権型の取引所は、総合管理しているサーバーやシステムがとても大切になってきます。このシステムが何らかの理由でダウンしたり、メンテナンスによる停止などによって取引の柔軟性を奪われる場合があります。

分散型DEXが将来的に主流となる

ブロックチェーンテクノロジーの本来の目的は、中央管理者を置くことなく取引や運用ができるという利便性です。現在中央集権型の取引所も、効率性、セキュリティ面から今後は徐々に、分散型に移行してくると考えられています。
取引所として生き残りをかけるためにもユーザーにとって利便性の高い分散型DEXを早い段階で起用することは必然の流れといえるでしょう。